催眠術は心理療法で利用されます

テレビのバラエティ番組などで催眠術というものを利用して人を動かしていくような、そんな内容のものが放送されることがあります。そのため、胡散臭さを感じて実際にはそのような術はどこでどう使うものなのか、人間を動かしていくものだとすればその利用価値は一体何なのか首を傾げてしまう人もいるかもしれません。実は、本来催眠術の使い方というのはそのようにただ人を動かしたいように動かしていくものではなく、心の病気の治療にあたる心理療法のために利用するものでありまして、臨床心理士でも使うことができる人は多くはありません。そして、心理療法として利用するために学ぶ際は、そのほかのことで利用することはいけないということも学ぶものなので、テレビで使われているものが本当の催眠術なのかどうかは判断しかねますが、実際には現実に利用されているものであります。

催眠は意外に身近なところでも溢れている

催眠術と言いますと、TVなどで見るように人を自由に操ったり、あるいは苦い物を食べても甘いと感じるようになるなど、実生活とはかけ離れた世界という印象があります。しかし催眠状態自体は、意外に身近なところでも溢れています。例えば一心不乱に一つの物事に意識や気持ちを集中させている場合では、時間の概念や体感温度などが通常よりも希薄になっている場合もありますが、それもその一種ということになります。そして映画を見た後は、主人公の気分になりきって映画館を出てくることも良くあることですが、それも同様です。その他、電車内で友人との会話に夢中になり、自分の降りる駅に到着したことを気付かずにスルーしてしまった場合も、やはり同様になります。このように催眠状態とは普段意識しないだけで、生活の中でも非常に身近な存在となっています。

禁煙にも役立てられる催眠療法

催眠術と催眠療法は似ている部分もありますが、方向性はまるで異なるものになります。前者は主にエンターテイメントとして、テレビなどでも広く知れ渡っています。しかし後者は治療行為の一つとして行われることが一般的ですので、エンターテイメントとは方向性が異なり、例えば禁煙の治療方法としても活用されることがあります。禁煙は中々成功しない場合もある難問ですが、暗示を通して意識の内部からタバコを吸う欲求を抑制することで、効果的にその成果が出る場合もあります。タバコは吸いたいから吸うのであって、吸いたくなければ吸うことがない、という極めてシンプルな発想を暗示によって再現する仕組みです。催眠療法では自らの意識内から自主的にタバコを吸う必要がない方向に気持ちを向けるようになりますので、禁煙が比較的楽に行えることも望めます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です